ゲームプランナーを目指す皆さん、そして若手のプランナーの皆さん。
ゲームの企画を考えたり、仕様書を書いたりするだけでなく、
最近では「KPI」という言葉を耳にする機会も増えたのではないでしょうか?
特に基本プレイ無料のゲームが主流になり、
リリース後の運営がとても大切になっています。
そんな中で、プランナーもゲームの面白さだけでなく、
ビジネスとして成功しているかを見る視点が求められています。
今回は、プランナーなら最低限知っておきたい、
ゲーム運営に欠かせないKPIの基本用語を解説していきます。
なぜプランナーもKPIを知る必要があるの?
昔のゲーム作りは、完成したら終わり、という買い切り型が中心でした。
しかし、今はスマートフォンゲームなどを中心に、
リリースしてからイベントを追加したり、改善を続けたりする
「運営型」のゲームが増えています。
こうしたゲームでは、ユーザーがどのように遊んでいるか、
どこで楽しんで、どこで離脱しているのか、
そして、どれくらいお金を使ってくれているのかを
データで把握することが非常に重要になります。
プランナーは、ゲームを面白くするだけでなく、
ビジネスとしても成功させる責任の一端を担っています。
KPIを理解することで、データに基づいた改善提案ができたり、
新しい企画を考えるヒントを得られたりするのです。
まずは基本!KPIとは?
KPIとは、「Key Performance Indicator」の略称です。
日本語では「重要業績評価指標」といいます。
なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、
要するに「ビジネスの目標達成のために、特に注目すべき重要な数値」のことです。
ゲーム業界でももちろん使われており、
特に日々運営を行う基本無料モデルのゲームでは、
DAUやARPPUといった指標がKPIとしてよく扱われます。
どの数値をKPIとして設定し、改善していくかによって、
そのゲームが目指す方向性が大きく変わるため、
プロデューサーなどは慎重に選んでいます。
ユーザー規模を示すKPI
まずは、どれくらいのユーザーが遊んでくれているか、
ゲームの規模感を示す基本的なKPIを見ていきましょう。
DAU (Daily Active Users)
DAUは、「Daily Active User」の略称です。
その日1日に、何人のユーザーがゲームを遊んでくれたか、という人数を示します。
読み方は「ディーエーユー」が一般的です。
ゲームがちゃんと継続して遊ばれているか、
面白いかどうかがわかる、非常に重要な指標です。
この数値がなければ、ビジネスとしても始まらない基本の数字です。
MAU (Monthly Active Users)
MAUは、「Monthly Active User」の略称です。
その1ヶ月間に、何人のユーザーがゲームを遊んでくれたか、という人数を示します。
基本的には、同じユーザーが月に何日遊んでも「1人」として数えます。
DAUと合わせて見ることで、
例えば「MAUは高いのにDAUは低い」場合、
「たまにしか遊ばれていない」または「新規ユーザーは来るけど定着していない」
といった分析ができます。
年間計画など、長期的な視点での分析にも使われます。
収益性を示すKPI
次に、ゲームがどれくらい収益を上げているかを示すKPIです。
特に基本無料ゲームでは重要な指標となります。
PU (Paying Users)
PUは、「Paying User」の略称で、課金してくれたユーザーの数を表します。
日間や月間などで集計することが多い指標です。
サービスがどれくらい収益を生み出す力(ポテンシャル)を持っているかを測るために、
重要なKPIとして注目しているチームも多いです。
課金率 (Conversion Rate / Paying Rate)
課金率は、お金を払ってくれているお客様の割合です。
例えば、100人のアクティブユーザーのうち5人が課金してくれた場合、課金率は5%になります。
基本的には日間で推移を追うことが多い指標です。
イベントなどの施策によって変動しますが、ARPPUほど急激には変わりにくい指標といえます。
ARPU (Average Revenue Per User)
ARPUは、「Average Revenue Per User」の略称です。
ユーザー1人あたりの平均収益額を意味します。
「ユーザー数 × ARPU = 売上」で計算されます。
ゲーム全体の収益性を見る指標ですが、
これだけでは「なぜ上がったのか/下がったのか」
「課金者が減ったのか/課金額が減ったのか」がわかりにくいため、
詳細な分析には向かない場合があります。
ARPPU (Average Revenue Per Paying User)
ARPPUは、「Average Revenue Per Paying User」の略称です。
“課金ユーザー” 1人あたりの平均収益額を意味します。
読み方は「エーアールピーピーユー」が良いでしょう。
「ユーザー数 × 課金率 × ARPPU = 売上」となり、
課金率と合わせて分析することで、収益構造をより詳しく理解できます。
熱心なファンが多いゲームほど高くなる傾向があり、
魅力的なキャラクター販売などの施策によって大きく変動しやすい数値です。
ユーザーの継続性を示すKPI
ゲームが長く楽しまれるためには、ユーザーに継続して遊んでもらうことが重要です。
継続率 (Retention Rate)
継続率は、ゲームに登録してくれたお客様が、
その後も続けて遊んでくれている割合を示します。
「チュートリアル完了後の翌日継続率」や「7日後継続率」など、
様々な期間で集計されます。
10日前後までは毎日、その後は1ヶ月単位などで見ることが多いようです。
会社によって集計方法が異なる場合があるので、
他社の数字と比較する際は注意が必要です。
投資対効果を見るKPI
広告などで新規ユーザーを獲得するにはコストがかかります。
その投資が効果的かを見るためのKPIです。
LTV (Life Time Value)
LTVは、「Life Time Value」の略称で、「顧客生涯価値」といいます。
一人のユーザーが、そのゲームを始めてから辞めるまでに、
合計でどれくらいの金額を使ってくれるか、という予測値です。
平均継続期間や月間ARPUなどから算出されます。
広告にどれくらい費用をかけられるかを判断する上で非常に重要です。
CPA (Cost Per Acquisition)
CPAは、「Cost Per Acquisition」または「Cost Per Action」の略称です。
広告を通じて、新規ユーザーを1人獲得するためにかかった費用を示します。
例えば、100万円の広告費で500人の新規ユーザーを獲得した場合、
CPAは2,000円になります。
このCPAがLTVよりも低ければ、広告を出せば出すほど利益が出る計算になります。
ただし、獲得したユーザーの継続率なども合わせて見ていく必要があります。
まとめ
今回は、ゲームプランナーが知っておくべき基本的なKPI用語について解説しました。
特に運営型のゲーム作りにおいては、これらの数値を理解し、
日々の改善や企画に活かしていく視点が不可欠です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、
まずは言葉の意味を知るところから始めてみてください。
そして、実際のゲーム運営でこれらの数値がどう動くのかを意識することで、
よりデータに基づいた判断ができるプランナーへと成長できるはずです。
ここで紹介したのはあくまで一部ですが、
ゲームの面白さとビジネスの両面からヒット作を目指すために、
ぜひKPIの知識を深めていきましょう!

